今回のテーマは「グループディスカッション」の評価項目について。
GD自体はみなさんご存知ですよね。いわゆる「集団討論」です。インターンシップや大学の就職ガイダンスで体験したことある方も少なくはないでしょう。
勘違いしないでください!実はグループディスカッションには知っているだけで選考通過率が上がるような評価項目があります。
そしてグループディスカッションを通過できない学生の多くはグループディスカッションで何を評価されているのかを知りません。
あなたはグループディスカッションの評価基準をご存知ですか?
目次でサクッと読む
グループディスカッションってなんだっけ
【グループディスカッション】・・・GD、グルディスなど
いわゆる集団討論。学生4〜6名でグループになり与えられたテーマに対し討論を行い、評価担当者が各テーブルを徘徊する。制限時間が設けられ、ディスカッション後に発表するケースも少なくない。2015年卒の頃から導入企業が大きく増加。主に選考の序盤にセッティングされることが多い。
お題の例:「学生と社会人の違いは?」「首都を移転するならどこ?」
簡単に言うと会議をしているシーンですね。学生の性格や特徴、組織内での役割を発見しやすい選考手法です。
GDではどこを見られ何を評価されるのか
GDを通過する秘訣として、必ず覚えておくべき大前提があります。
それは、「グループとして時間内に成果を出す」ということ。
これから説明するGDの評価項目を満たし、良いディスカッションができていたとしても、制限時間内に結論を導き出せなかったグループには良い評価をされません。時間内に結論を出すことは大前提だと覚えましょう。また、ワンマンチームで一人の意見がGDを支配することもNG。グループ全員で協力し意見を出し合えるよう、参加態度も大きな評価項目です。それでは、評価項目について掘り下げて説明しましょう。
GD評価の基本は「発言内容」と「参加態度」
評価項目A「発言内容」
「発言内容」と一括りに言っても、単に話す内容のことだけを指しているわけではありません。
例えば、「首都を移転するならどこ?」というテーマで、学生5人、制限時間は60分のGDがあったとしましょう。時間内に結論を出すため様々なアイデアを出したり意見を言い合っているシーンが想像できますね。
このような場面におけるテーマの理解力、説明の分かりやすさや論理性・発想力などを、オブザーバーである採用担当者は見ています。バインダーを持って会場を徘徊しているような担当者は、手元に評価シートを用意していることも少なくありません。
発言内容におけるチェック項目
- テーマの理解度
- 発言内容の論理性の有無
- 思考の傾向や発想力の有無
- 具体性のある発言ができるか
- 説得力のレベル など
これを知っていればGDで発言する際に意識することができますね。相手が何をチェックしているのかを考えてGDに臨みましょう。
評価項目B「参加態度」
発言内容も大事ですが、どちらかと言うと「参加態度」に重い評価を置く企業が多いです。なぜなら、採用担当者は時間内に結論を出すことは求めますが、斬新でハイクオリティな成果を強く求めているわけではないからです(そもそも就活生が60分でハイクオリティを出せると想定していません)
ゆえに、どのような「参加態度」でその討論に臨んでいるかを見られます。
それでは、先ほど同様にチェック項目として並べてみましょう。
参加態度におけるチェック項目
- 討論への参加姿勢
- コミュニケーションマナー
- 運営力
- リーダーシップ
- 積極性
- アイコンタクト
- 体の姿勢
- 協調性 など
例えばアイコンタクト。僕もこれまで幾度となくGDのオブザーバーを経験してまいりましたが、良い発表ができるチームはアイコンタクトがしっかり取れていることが共通しています。
逆に、ほとんどうつむいて発言していたり相手の方向を見ないチームはあまり良い討論にはなりません。
GDはまさに会議シーンそのもの。参加態度に問題があると大幅な減点対象となります。コミュニケーションマナーが悪かったり、頭ごなしに否定・批判的な発言が多いと、チームメイトは萎縮して発言しにくくなりますよね。その結果、本来5人で知恵を絞ればより良い結論にたどり着けたとしても、全員が討論に参加しきれず中途半端な討論になったり、最悪結論を出せずにグループごと不合格・・・と言う最悪の結果に陥ります。
また、発言をたくさんすればリーダーシップとして評価される!と誤解する学生も少なくありません。確かに発言は大事ですが、自分ばかり話しているということは他のメンバの発言機会を損ねていることになります。時間内に討論がまとまるようリードすることは評価点ですが、自分の意見を押し付けたり、自分の発言でグループの討論を支配してしまうとマイナス評価につながります。協調性が大切ですね。
ポイントは、「積極性」×「協調性」
GDを突破するコツは「積極性」×「協調性」ですね。積極的にディスカッションに参加しつつ、周囲のメンバーにも気を配り、全員でより良いディスカッションができるようリードできると評価点が上がります。
積極性とは・・・?
ポイント① まずは発言し、主体的に会議に参加すること。
発言がないと、そもそも議論に参加していないと見なされます。無理にリーダーシップを発揮しろ、とまでは言いませんが、自分の発言で会議に貢献できるよう心がけてくださいね。
ポイント② アイデアを出すこと。
鋭いアイデアを出せずとも、議論への参加の仕方で評価されるケースは少なくありません。議論の幅が狭い際に視点を変えるアイデアや、話が脱線した際に修正するアイデアなど、発想を生かして議論に参加しましょう。無理にアイデアを出そうとして、見当違いな発言をしてしまわないよう注意してください。
協調性とは・・・?
ポイント① チームメンバーの意見に耳を傾ける
GDと聞けば話すシーンをイメージしがちですが、同じテーブルメンバーの意見をしっかり聞くことも非常に大切です。グループメンバーは同じチームメンバーでもあります。より良い雰囲気を作ることで発言が活発になり、効果的なディスカッションになります。自分だけ話しすぎないよう注意しましょう。大事なのは、相手の意見をしっかり聞くこと。何を考え、何を伝えたくてその発言をしているのかを考えて聞きましょう。
チームメンバーを蹴落として自分だけ受かろうとしても評価はされません。同じ一つの船に乗っていると思い、全員で合格を目指しましょう。
ポイント② チームメンバーが話しやすい雰囲気を作る
実際にGDを経験してみるとわかりますが、チームによって発言回数に偏りが出ます。全員が活発に話せるチームとは限りません(それはそれで難ありなGDですが・・・)
つまり、意見をだしたり発言することが苦手な学生も一定数います。こうしたチームメンバーに対して、発言を強制することなく意見を引き出す気遣い&心配りが大切です。
一つのボールを全員にパスするイメージですね。うまくパス回しができるよう、視野を広く保ち良い雰囲気作りに貢献しましょう。
まとめ
グループディスカッションは「習うより慣れよ!」が当てはまります。
このブログを読んで「なるほど〜〜〜」と思うかもしれませんが、実際に体験してみることが一番勉強になります。そして、意外とうまくいかないことが多いです。
今回は面接官がどんな視点でGDを見ているのか、という観点でお話ししました。
上手にGDを進めるコツは他にもありますので追って更新していきます。
それでは、今回はここまで。
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