断捨離という言葉は、少し前にメディアでも取り上げられました。
そのため、今や誰もが知っている一般用語になっています。
でも、あなたはその「断捨離」の本当の意味を知っていますか?
断捨離と聞くと、モノを捨てることを思い浮かべる人が多いかもしれません。
メディアで取り上げられるときもモノを捨てる行為を「断捨離」と呼んでいたりします。
しかし、断捨離はそんな表面的な意味だけではないのです。
「断捨離」という言葉を解体していくと、ものすごく深い意味が隠されていることがわかります。
僕もその意味を知ってから、思考も生活も変わりました。
今ではモノに対する向き合い方が根本から変わり、理想的な向き合い方ができています。
今回はそんな僕のモノとの向き合い方を変えてくれた「断捨離」の本当の意味について迫っていきたいと思います。
「断捨離」の本当の意味
早速ですが、断捨離の本当の意味について解説していきます。
断…これから入ってくる不要なモノを断つ
捨…すでにある不要なモノを捨てる
離…モノへの執着から離れる
多くの人が認識しているのが断捨離の「捨」の部分でしょう。
たしかに断捨離の中で重要な要素の1つです。
でも、それだけでは本当の断捨離ではないということはもうすでにわかるでしょう。
すでにあるモノを捨てることができても、これから入ってくる不要なモノを断ち、モノへの執着から離れないことには、いつまで経ってもモノに支配される人生になってしまいます。
断捨離は3つすべてが揃って、初めて真の断捨離になるのです。
モノを安易に増やすことは人を幸せにしないという事実
モノを買うこと、それは世間一般的な経済用語では「消費」と呼ばれます。
多くの人が、一時的な欲求、見栄、ストレス発散のために消費に走ろうとします。
しかし、消費は一時的には満たされるかもしれませんが、それが長く続くことはありません。
それはすでに体感してわかっている人も多いでしょう。
でも、「なぜ消費は人を満たしてくれないのか?」と聞かれると悩む人も多いかもしれません。
実は僕も最近まではこの本当の答えを知りませんでした。
なんとなくわかっているけど、言葉にはうまく表せない。
そんな状態が続いていたのです。
しかし、この問いに対してはある偉人の言葉に触れて、スッと理解することができました。
それは江戸時代の商人として有名な石田梅岩の言葉です。
- 消費は人の本性ではないから
この言葉を理解するには「本性」の意味について知る必要があります。
この世のすべてには本来あるべき姿、役目があります。
石田梅岩はその本来あるべき姿のことを本性と呼んだのです。
縄には縄のー
カエルにはカエルのー
鳥には鳥のー
そして人には人のー
それぞれ「本性」が備わっているのです。
その「本性」から外れた行いをしても、満たされず、幸せにもなれないというのが石田梅岩の考えです。
そして、消費は人の本性ではないのです。
石田梅岩については、この本が読みやすくておすすめです。
僕はこの言葉で「消費は人を幸せにしない」という本当の意味を知りました。
ものすごくシンプルに、それは人としてあるべき行いではないからなのです。
よく考えれば、消費とはメディア、周りの目から僕たちの感情が揺さぶられることで起こる行為です。
そんな外部からの刺激で駆り立てられる衝動が人の本性なわけはないのです。
モノと正しく向き合い、人生をより良いものにしていく
消費は人を幸せにしない、と書きましたが、例外はあると僕は思っています。
それは自分の内なる欲求から出てくる消費です。
自分が本当に必要なものー
自分の中で確固たるこだわりがあるものー
自分が心から好きなものー
そのような欲求からくる消費は人の本性に合致しているのではないでしょうか?
消費という言葉がなかった時代にも人はモノを使い、所有していました。
それは生きるために必要なものがほとんどを占めていたと思います。
寒さを凌ぐための衣服、狩をするための槍、穀物を潰すための石など…
生きるために必要だから衣服というモノを持つ。
獲物を確実に仕留めるためにこだわりのある槍というモノを持つ。
様々な形の石が好きだから、いろいろな石というモノを持つ。
この時代の人たちは、生きるために必要なもの、こだわりが強いもの、好きという純粋な感情からモノを所有していたのでしょう。
僕はこれと同等の感情からくる消費は人を幸せにすると思うのです。
メディアや人の目を気にした消費は、一時的な満足だけで、結果的には幸せに繋がりません。
でも、自分が本当に好きで、こだわりの強いものだけに囲まれた生活は、人を幸せにするんだと思います。
最後に、断捨離の本当の意味をおさらいしておきましょう。
断…これから入ってくる不要なモノを断つ
捨…すでにある不要なモノを捨てる
離…モノへの執着から離れる
この考え方に触れて、あなたのモノへの向き合い方が変わってくれれば嬉しいです。
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