「今の時代、ツイッターと口コミサイトがあれば就活できる」
「ナビサイトなんてもう使わない。時代おくれ。」
「デキる学生はナビなんて登録しない」
さて、SNSでこんなことをドヤ顏で投稿するアカウントをたまに発見します。ベンチャー企業の採用担当だったり、あるいはすでに就活を終えた内定者であったり。
皆さんも一度くらい、目にしたことはありませんか?
自分が就活中だったら、こんな投稿を目にしたらちょっと不安になりますよね。
「就活にナビは必要か」
賛否両論あるこの意見、採用市場の専門家である僕が、ざっくりとゆる〜く解説しましょう。
目次でサクッと読む
就活のゴールってなんだっけ?
さて、あらかじめお伝えしておきますが、僕は就職活動においてナビサイトは必要だと思う派です。てかぶっちゃけ思う派というか、大多数にとっては必要です。使わずに就活できなくもないですが、おそらくナビを使う以上にうまくいかないリスクが大きいので一旦割愛します。(※近年の就活はやり方が色々ありますが、マイノリティの域を超えることはしばらくなさそうなのでまだナビに軍杯が上がるのが現状です)
なぜ必要なのか、ということを解説する前に、就職活動のゴールを今一度考えてみて欲しいんですよね。
就職活動のゴールって、
「やりたい仕事を数ある企業の中から見つけ出し、その期待を実現すること」
じゃないですか?
すなわち、世の中の企業と、自分のやりたいことや強み・価値観をすり合わせて、その上で興味や関心を持った企業に自分を売り込んでいく活動です。
早く内定をもらうことでも、多くの有名企業から内定を取ることでも、カッコつけたマイノリティな就活をすることでもありません。人と比べる必要もなければ、誰かと競う必要だってないんです。
では、世の中の企業について効率よく情報収集ができ、オンラインでもオフラインでも企業理解を深められるコンテンツ(しかも学生は無料で)は何でしょう。
そう、ナビサイトなんですよね。
ナビサイトのメリットとは?
ざっくりメリットをまとめるとこんな感じです。
- 複数の企業情報を効果的に検索し、エントリーをすることができる
- 就活前の期間にはインターンシップサイトとして活用できる
- 直接企業と接点を持つためのイベントが数多く開催されている
- 各サイトごとの掲載基準を満たし、企業が投資しているからこそ信頼性が高い求人である
- お金をかけずに各種選考対策ができる
- 無料である
要するに、“お金をかけずに就活で必要な情報を効率よく整理し、具体的な行動に落とすことができるサイト”がナビサイトです。
大手就職ナビサイトは、
- リクナビ
- マイナビ
- キャリタス就活
の3社が代表的で、中規模〜小規模なものまで含めるとあと10社ちょいあります。全部登録しろとは言いません。情報源としてリクナビとマイナビを併用したら企業情報は十分揃います。あとはインターンやOBOG訪問で具体的情報を集めましょう。
ナビサイトのデメリットは?
とはいえナビサイトも万能ではありません。100人いれば100通りの就活がありますし、みな希望進路は異なります。
ナビサイトに載っていない情報を欲する学生だって当然います。
そんな学生さんにとっては、確かにナビサイトは役に立たない存在かもしれませんね。
また、情報がやや多いため情報に溺れてしまう・・・という声も耳にします。うまくナビサイトの情報を整理できないと、確かに不要な情報が多く届き使いにくいと感じることもあると思います。
情報管理のコツとして、以下を参考にしてみましょう。
- メールの配信設定を止め、アプリの通知設定に統一する
- 特に情報が欲しい企業を「検討リスト」「気になる」に登録する
- ナビ内のカレンダーではなく、手帳を用意して必要な情報を抽出し分けて使う
- 定期的なお知らせ「新着企業情報」は別フォルダに飛ばし見ない
ナビを上手く使いこなせると、必要な情報とその周辺情報のみをコントロールし、就活準備を行うことができます。逆に使いこなせないと余計な情報ばかり届きます。
ナビサイトなんていらない!という理論
もちろん、ナビサイト使わない派の意見もなんとなく理解できます。
ナビに求める企業情報が載っていなかったり、企業との連絡のやりとりがめんどくさいと感じる学生もいるかもしれません。
近年では採用や就活のあり方も多様化し、SNS採用などが話題に上がります。
「ナビなんか見ずに、SNSと口コミサイトを使いこなせば何とかなる!」
という考えが広がるのもわかります。ですが、これには大きな落とし穴があるんです。
マイノリティ就活の落とし穴
「ナビなんて使わない!」の次に出てくるセリフは「ツイッターや口コミサイトがあるから」ですね。
これを元に企業研究をするという学生もいるでしょう。これを使うべきではないとまで言いませんが、本気で参考にすべき情報ではないと思います。
確かにナビやHP上の情報よりもリアルで現場の雰囲気がイメージできます。
しかし、匿名投稿の恐ろしい点でもありますが、いくらでも口コミサイトの投稿は捏造でき、脚色でき、話を盛れるということです。
何なら僕が社員のふりをして全く縁のない企業の口コミを書くことだって余裕でできます。
ネガティブな意見や書き手のちょっとした不満も、読み手が数倍に受け取ってしまうことだって起こり得ます。
結局、情報源の信ぴょう性なんてその程度のものなんです。
なので、口コミサイトはあくまで参考にする程度に使い、企業研究はインターンシップ等をメインに行っていくことをオススメします。(ちなみにナビサイトは掲載基準が細かく決まっており、虚偽記載や過度なイメージ操作はできないようになってます)
本当に賢く効果的に就活をするのであれば、ナビサイトを「使わない」ではなく、ナビサイト「使いこなす」方が成功に近づきます。なんだかんだ言って大手ナビサイトに掲載されている情報は幅広いです。
ワタナビの個人的な意見
とはいえ、僕もナビサイトが絶対的正義とは思いません。
時代の流れに沿って採用のあり方が変わってきたように、就活のあり方も変わるからです。
エージェント採用やリファラル採用、ジョブ型採用やスカウトなど。就職のためのルートは数多くあり、どれを使うことも正解です。
ですが、現時点でナビサイトという大きな武器を捨てることのメリットはありません。むしろ、使いこなしてください。
就活ツールにおいて最も大事なことは、情報源を使いこなすこと。
新卒エージェントには新卒エージェントなりのメリット・デメリットがあり、スカウト採用も万人にオススメとは言えません。それぞれの特徴を理解し、使いこなすことが大切です。
マイノリティ就活を悪だとは言いませんが、それで成功したからと言っても万人に共通する方法ではないですよ〜、むしろその発言で学生の就活が大きく左右されちゃうかもしれませんよ〜、ということを一部のツイッターユーザーに伝えたいですね。
まとめ
ちょっぴりナビサイト寄りの意見になりましたが、個人的にはマイノリティ就活ってめっちゃ面白いなと興味津々です。
時代の変化だなぁと肝心することもしばしばあり、新しい情報をインプットするという観点ではみなさんと僕に大きな違いはありません。
ですが、自分にとってその方法は適切かどうか。という観点だけは忘れないでください。
理系大学院生が文系学生と全く同じ就活準備をするのが適切ではないように、個人個人によって適した準備の方法は異なります。
自分に合う方法をぜひ見つけていってください。
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