最近よく就活生に、
「新卒で入るなら大手とベンチャーどっちが良いスカ?」
なんて聞かれることが多い。しかも純粋無垢に目を輝かせながら。
ぶっちゃけ、どっちでも良いから正直困る。
ベンチャーと大手どっちが良いですか?
公務員と民間企業どっちが良いですか?といった質問をよくされるけど極論どっちでも良いと思います。結局自分で決めないと納得感もてないし納得感をもてないと満足できません。
大事なのは納得するための就活軸、すなわち”判断基準となる情報”を得ることです
— ワタナビ@採用市場のリアルと本音 (@watanavicom) October 18, 2019
言いたいことは上記ツイートにまとめてしまったけど、流石にそれじゃあ不十分だよね。
なので、僕が新卒入社した某大手企業を例にするから、堅い話はナシにして、ざっくばらんに気軽に読んでほしい。
また、あえて良い点ではなく、「こんな残念なことがあったよ」という観点で書いている。もちろん良い点はたくさんあったけど。
ネガティブな環境として伝えるのではなく、こんなこともあり得るから念頭に置いといてね。いち社会人としてのメッセージとして受け取ってほしい。
目次でサクッと読む
承認ルートが長くてめんどくさかったこと
大手企業にありがちな事例としては、「承認」のプロセスに時間がかかるということですね。
「スピード感を優先して意思決定したい!」
というような事案であっても、課長承認→部長承認→●●部長・・・と続いていきます。なのでこのルートを逆算してスケジューリングすることが大切です。
企業によってはいまだに紙媒体至上主義が浸透しており、ハンコを押してから昇格申請をする企業もあります。学生時代にイメージしていたスピード感と違いがあり、入社1年目はとにかく「やりづらさ」を感じたことを覚えています。
「やりづらさ」を感じるのはもちろん個人差があると思いますが、行動派でスピード感を重視する人は新人時代にギャップを感じることも少なくはないんじゃないでしょうか。
仕事以外の付き合いが多いくて疲弊したこと
配属されるエリアや人間関係によっても異なりますが、組織数や関連人数が多い企業ほどこうした付き合いが生じやすいです。
部署の送別会や支社の送別会程度ならまだしも、「●●プロジェクト送別会」とか、「▲▲エリア●●部送別会」など、関係各所ごとに送別会参加を促されるケースも珍しくはありません。
僕はこういうのめんどくさいなって思うタイプだったので結構しんどかったです(笑)
特に3月ですね。確かにお世話になった方にお礼をするのは大事なことですが、何回も何回も重複して参加するのも変な感じがしますよね。ましてや飲み会参加のために業務圧迫したり、飲み会の余興や準備などに時間を取られたり。。。
一度や二度ならまだしもこれが何度も続くと仕事どころじゃなくなります。
社内恋愛・不倫問題で余計な気を使うこと
これはめんどくさかったです(笑)
「●●部署の▲▲さんと、営業の〜〜さんが良い感じらしくて・・・」
まぁその程度であれば気にせず過ごすのですが、
悲惨な破局や不倫を伴う関係になるとかなり厄介です。
仕事をしながら社内の人間関係にも相当気を遣うことになります。幸い、僕のいた部署はほとんどなかったので直接的なめんどくささは感じませんでしたが、他所の部署や支社はこういった話題でもちきりでした。
良い歳した大人の集まりなので、好きにやったら良いと思うのですが、仕事の現場に影響が出たり社内の人間関係で余計な気を遣うことになるのは御免ですね。
大手企業に限った話ではないのですが、規模が大きく若手が多い環境はそこそこあるようです。
上司に媚を売って評価を保つことがまかり通ってしまうこと
これまた僕の周りでは少なかったですが、同僚と話しているとこの悩みに直面する若手社員は多かった印象です。
組織が大きく複雑化していると、上司からのお気に入りバイアスがかかると出世や評価向上につながりやすい・・・など。
まぁ気持ちはわからんでもないですが、仕事の成果を出せていないことを理由に上司に媚を売って評価を保っているのを垣間見たときはくだらなすぎてため息が出ました。
彼らにとっては、数値目標や売上目標といった定量評価では期待する水準に満たないため、偏ったコミュニケーションで定性評価を高めようとする思考が働いていたようです。
別にだからと言って何か変わるわけでもないですが、組織規模が大きいと社内政治の考え方も歪んでくるのだろうか・・・ということを新卒1年目の秋に考えていました。僕自身、ある同期が社内政治で評価を上げるために引き合いに出されたことがあります。自分を貶めにくる存在がそこそこ身近なところにいたことに驚愕しました。(別部署でほとんど関わりはないですが一応同世代でした)結果的に社内評価には影響は出ませんでしたが、同僚を蹴落とそうとする人がいることに残念な気持ちになったことを覚えています。
組織云々以前の問題です。企業に限った話ではありませんが、組織規模が大きくなるとこんないざこざも発生しやすいということを覚えておいてください。
ぶら下がり意識&仕事してる風な仕事できない人が一定数いたこと
企業ブランドによって自己評価を高めるタイプの社員ですね。大手企業志望の学生さん。仮に念願叶って大手に入社したとしても、「企業名でしか仕事ができない社員」にはついていかないほうが良いと思います。その先は袋小路です。
大切なのは、「どこで仕事をするか」ではなく、「何のために働き、どんな力を身につけるか」ということです。
【なぜキミは大手企業に入りたいの?】
「安定してそう」
→超大手もリストラやってるよ「初任給が…」
→同額以上稼げるベンチャー結構あるよ「転職に有利で…」
→転職に必要なのは大手の看板じゃないよ軸がないとまさにこうなる。
“どこに行くか”ではなく”何を得るか”が大事。今後は特にね。— ワタナビ@採用市場のリアルと本音 (@watanavicom) October 20, 2019
大手ブランドを武器に、社会人生活を過ごそうなどとは思わないことをオススメします。これは、転職するときに大きな差になって降りかかることでしょう。
終わりに
とまぁ、ごく一部の事例を抜粋しながら紹介しました。
冒頭で触れた通り、「こんな残念なこともあったよ」という観点で書いているので、これが全てだとは思わないでほしいです。現に僕はこういった負の側面に直面することはほとんどなく、精神衛生上極めて良好に社会人ライフを過ごしてきました。
大手志向が強い就活生と話していると、
- 何となく安定してそうだから
- 成長できそうだから
- 大手の方が社内がしっかりしてそうだから
と、わりと曖昧な理由で企業を選んでいます。
別に大手企業=安定でも、圧倒的に成長できる、というわけでもありません。
本当に大事なことは、どんな環境であれ自分の目指すキャリアを念頭に自己成長を図ることです。。
もしキミが大手企業に入社するのであれば、上記のメッセージを覚えておいてくれたら嬉しく思います。
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