昨今、叫ばれている「働き方改革」…
政府もこの流れを推進している。
そして、時代の波に置いていかれまいと、どこの企業も「働き方改革」に取り組み、様々な制度を導入しようとしている。
しかし、多くの企業はどんな改革を進めたら良いのか悩み、様々な議論を繰り広げているのではないだろうか?
僕は、今日、その議論に終止符を打ちに来た!!!(ドンッ!!)
そう、まさに、海軍と白ひげ海賊団の戦争に終止符を打ちに来たシャンクスのように…。
目次でサクッと読む
「働き方改革」と聞いてどんな制度を想像するだろうか?
「働き方改革」と聞いて、多くの人がこんなことを想像するのではないだろうか?
- 残業を禁止しよう!
- 在宅ワーク / リモートワークを導入しよう!
- 始業時間をズラそう!
- 専業禁止にしよう!
- 育児休暇を取りやすくしよう!
いやいやいやいや、ちょ待ってくれ。
そんなことばかり考えていたら、「働き方改革」は一向に成功しない。
もちろん、これらの制度を導入することは悪いことではない。
問題は、これらの制度を世間の流れから見て導入しようとしていないかということだ。
一律的な制度を導入しても意味がない
- 政府が勧めているから、この制度を導入しよう…
- 多くの会社がこの制度を導入しているから、ウチも導入しよう…
そんな理由で会社全体の制度として、新しいものを取り入れても「働き方改革」は成功しないだろう。
なぜかというと、それは一律的な制度で、会社で働いている人を無視しているからだ。
会社を動かしているのは、会社で働いている人だ。
会社の制度を使うのは、会社で働いている人だ。
それなのに、なぜその人たちを無視した形で制度を導入して、成功すると思っているのか?
本当に必要なのは「多様化」を認めること
一律的な制度の導入でうまくいかないのなら、どうしたら良いのか?
その答えは会社で働いている人の「多様化」を認めてあげることだ。
1つ例を出すと、残業せず自分の時間を大切にしたい人がいる一方で、バリバリ働いて自分のスキル・キャリアを磨きたい人もいる。
そんな中で会社全体として「残業禁止」を掲げたらどうなるだろうか?
もちろん、残業をしたくない人たちは喜んで、仕事のモチベーションも上がるだろう。
しかし、一方でバリバリ働きたい人からすると迷惑な制度である。
物足りなさを感じて、転職してしまうのは目に見えている。
一律的に「残業禁止」にするのではなく、まず一人一人の願望を聞いてあげる。
その上で「残業のしたくないあなたは残業禁止」「バリバリ働きたいあなたは残業しても良いよ」とその人に合わせてあげる。
そうすれば、誰も迷惑はしない。
帰りたい人は帰れるし、働きたい人は働ける。
「残業」にだけ焦点を当ててみたが、仕事の価値観におけるいろいろな要素で一人一人の「多様化」を認めてあげることが、「働き方改革」の成功につながるのだ。
- 朝が弱い人には始業時間を遅くしてあげる ↔︎ 夕方に帰りたい人には始業時間を早めてあげる
- 家が遠い人には在宅ワークを認める ↔︎ 会社で仕事したい人には出勤しもらう
- 会社の仕事が大好きな人には専業で進めてもらう ↔︎ 他に興味のある人には副業を認める
それぞれの社員に合わせて、柔軟に対応してあげることが大切になってくる。
みんなそれぞれ自分で選んでいるわけだから、違う価値観同士でも衝突が起きづらい。
「あの人はそういう価値観なんだね」と認めてあげることで、みんなが働きやすい環境になる。
仕事のやり方自体も改革して、初めて「働き方改革」は成功する
ここで注意しなければいけないことがある。
それは「制度を導入したから、それでおしまい」という考えである。
いや、アホか。アホなのか。
制度を導入して終わりだったら、どこの企業も苦労しない。
どこの企業だって「働き方改革」は成功しているだろう。
なぜ、うまくいく企業がある一方で、うまくいかない企業があるのか?
それは、制度だけではなく、仕事のやり方・会社の収益構造自体を変えているかどうかが問題になってくる。
多くの企業がここで挫折しているのではないだろうか。
「働き方改革」を進める上で、多くの場合、労働時間は短縮される。(バリバリ働きたい兵隊のような社員ばかりだったら、話は別だが…)
労働時間を短縮したからと言って、会社の収益が減少してしまったら元も子もない。
そこで、業務の効率化で生産性を高めるか、会社の収益構造自体を変えて利益率を高めるなどの工夫も同時に必要になってくる。
後者は、かなり長期的な戦略が必要になってくるが、前者はグループウェアなどを導入したりすれば、大幅に効率化が測れるケースが多い。最近では、Salesforceやサイボウズのkintoneを導入を考えると良いかもしれない。
個人は「生き方改革」を進める
会社の立場から「働き方改革」の議論に終止符を打った。
- 世間の流れに任せた制度を導入しない
- 一律的な制度を導入しても意味がない
- 一人一人の「多様化」を認めてあげる
- 業務の効率化を行う&会社の収益構造自体を変える
これが真に会社が進めるべき「働き方改革」のすべてである。
では、個人は指を咥えて会社が改革を進めるのを待てば良いのだろうか?
アホか。
個人のために会社が動いてくれようとしているなら、個人もそれ相応の準備を進めなければいけない。
自分は誰と、どこで、どんな生き方をしていきたいのか…それをとことん考えるべきである。
そう、自分の「生き方改革」を進める必要がある。
その「生き方改革」を進めて、自分の理想の生き方を明確にすることで、自分の理想の働き方も明確になってくる。
「働き方改革」と「生き方改革」
僕はここに書いたことが「働き方改革」のすべてだと思っている。
個人が会社に合わせるのではなく、会社が個人に合わせてあげる。
少し前では考えられなかったかもしれないが、選択肢が多くなった今の時代、そうなることは必然ではないだろうか。
そして、個人は自分の理想の生き方は何なのか徹底的に考える。
双方がやることをやって、初めて成立する。
「働き方改革」がうまくいってない企業、「生き方改革」がうまくいってない個人、それぞれにとって、この記事が参考になったら嬉しいです。
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