自己肯定感
あなたはこの言葉の意味をご存知ですか?自己肯定感とは、言うなれば人生の幸福度に大きな影響を与える感情のことです。自己肯定感のあり方によって、モチベーションの維持や、目標達成の可能性も大きく変動するといっても過言ではありません。
今回のお話しする大前提として、自己肯定感についておさらいしておきましょう。
目次でサクッと読む
はじめに そもそも自己肯定感ってなに?
【自己肯定感】
自己肯定感とは、ありのままの自分自身を肯定する感情のこと。自分自身の行動に対して、何かしらの良い結果を出した、出していないに関わらず、自分自身の存在を認めることができる感情でもある。
さて、日常で触れる機会の少ない単語ですが、実はこの自己肯定感こそが、あなたの社会人生活を豊かにするきっかけを秘めています。
さて、下記のような感情に苛まれたことはありませんか?
「・・・とは言ってもどうせ無理なんじゃないか」
「ちっ!インスタにリア充写真ばっかりUPしやがって!」
「あの人は凄いなぁ〜!・・・それに比べて自分は・・・(もじもじ)」
大学4年生くらいまで僕もありました。こんな考え方の人って、ちょっと関わりにくくないですか?
でも実は、日本人のほとんどはこのような思考の傾向があります。
例えば、下記の例からあなたはいくつチェックがつきますか?
□ 自分ってどう思われているのだろう、と気にしてしまう
□ 明日から本気出す、と言う割に何の行動の変化も起こせないことがある
□ 「でも〜」や「だって〜」といった否定的なセリフが口癖に・・・
□ 褒められても「でもアイツの方が凄いしな・・・」と素直に受け取ることができない
□ 些細なことでも、「どうして自分は・・・」と考え他者と比較してしまう
□ 気づけば自慢話や過剰なアドバイスをしてしまっている
□ 他人の批判をしている時、ちょっぴり気持ちが良い
□ 過度な気遣いで常に周囲を気にしてしまい、自分の意思を主張できない
□ 自分自身を好きになれない
さて、いかがでしたでしょうか。
実はこれ、自己肯定感が低い人の傾向を挙げているチェックボックスと言われています。ここでドキッとしてしまった方は、もしかすると自己肯定感が低い傾向にあるかもしれませんね。
自己肯定感が高い人ほど人生が豊かになる?!
繰り返しますが日本人の多くは自己肯定感が低いのです。
では、自己肯定感の高低がが人生の幸福度に繋がるのか・・・
答えはYES
自己肯定感を高めることによって、モチベーション(内発的動機づけ)の向上や、人生の幸福度を高めることにもつながります。自己肯定感が高いほど、自分の意思決定や行動を肯定的に考えることができ、前向きな思考に基づいて次のステップに移行できるからです。
しかし、自己肯定感が低いと、些細なことでネガティブになったり、なかなか立ち直れなかったり、他人と自分を比べて悲観的になってしまったり・・・。自己肯定感は、考え方や性格傾向に大きく関連する感情であると言えます。
自己肯定感を高める、コントロールすることで、日頃の意思決定や行動に対する見方が変わり、モチベーションや幸福感を感じやすくすることが可能です。
ホント?!日本人の72%が自分の頃をダメ人間だと考える
先にも触れた通り、日本人の自己肯定感は圧倒的に低いと言われています。
日本、アメリカ、中国、韓国の高校生を対象に行った調査で、「自分はダメな人間だと思うことがある」という項目に「とてもそう思う」「まあそう思う」と回答した割合を見ると、日本人の回答は計72%程度であることに対し、アメリカは約45%、中国約56%、韓国35%という結果になっています。これは驚くべき結果ですね。
もっと身近な例を挙げるとすれば、インスタグラム等のSNSを通じた誇張表現や、喫煙場や休憩室で飛び交う愚痴や嫉妬なども、自己肯定感が低いゆえに起こる行動です。
ありのままの自分を受け入れること(自己肯定)ができず、他者と比較して優越感を感じたり、悲観的になったりするとわけですね。
職場の例で言うならば、聞いてもいないのに自慢話を延々と続けたり、過去の実績にしがみついて同じ話ばかり繰り返す人物も同様の傾向があると言えるでしょう。
彼らは全て、自己肯定感が低いゆえに、自身の行動や意思決定に自信を持つことができないのです。
もはやこれが決して珍しい話ではないことはご理解いただけたかと思います。自己肯定感はド●ゴンボールのスカウターの様に数値化することは難しく、あくまで心の感覚、感じ方によりますが、自己肯定感が高いことに越したことはありません。
それでは、自己肯定感の低い人はどのような傾向があるのでしょうか。
自己肯定感が低い人の傾向と特徴
自己肯定感が低い人の特徴
❶拡大解釈・・・些細なミスでも必要以上に落ちこんでしまい、立ち直るのが難しい。ネガティブ思考が更なるネガティブ思考を生んでしまうことも。
❷完璧主義・・・ミスに対してとにかく厳格。絶対にミスを許さない精神で切り詰めて行動してしまう。
❸不安・疑い・・・相手の親切心に対して不安や疑念を抱いてしまう。この人裏があるのでは?、本当は自分のことをよく思っていないのでは?と、素直に他者の親切心を受け入れることができない
❹攻撃・威圧・・・自分を守るために攻撃的、威圧的な口調で接してしまう。否定的な姿勢で対抗し、自分が間違っていないと無理やり認識する。
❺過大表現・・・相手が求める以上のアドバイスや聞いてもいない自慢話など、自分は優れた人間だと思わせることで、自身の価値を認識しようとする。
❻受け身姿勢・・・主に自分から発言をしない。他者から見られる自分を必要以上に気にしてしまい、うまく自己主張ができない。
この6項目は自己肯定感が低い人物に当てはまる傾向です。
❶〜❻まで目を通した上で、今一度あなたの周囲の人物を観察してみてください。今までは謙虚な性格だと思っていた人も、実は自分に自信が持てずに受け身姿勢から脱却できないからかもしれませんね。
自己肯定感が高い人は、何か指摘されても、自分がダメなところを理解し、より良い自分になるための努力が自然にできます。
これに対し、自己肯定感が低い人は、他者からの助言やアドバイスを素直に受け取ることができません。これは助言や指摘に限らず、褒め言葉を受けたシーンでも同様です。
共通点
自己肯定感が低い人の共通点としては、他者評価に基づいて自己評価を決めている、と言う点が挙げられます。
つまり、誰かからの評価に依存し、自分で自分のことを評価できなくなってしまっているのです。
だからこそ、相手よりも優位に立ち優秀だと評価されようとしたり、相手の目を必要以上に気にして相手基準で動いてしまうのです。
結果、コミュニケーションをうまくとることができず孤立したり、ストレスを抱えて疲れてしまうなど、ネガティブの連鎖から抜け出せなくなります。
「こんなの性格的な違いじゃないか!」
「生まれつきネガティブな人だっている!」
と声をあげる方もいるかもしれません。
確かに、幼少期に育った環境や家庭教育に影響される面もありますが、自己肯定感は自分で高めることのできる、考え方・受け止め方の技術です。
先天的なものではなく、努力と工夫、積み重ねによって自己肯定感は高めることができます。だからこそ、日本人の多くはまだまだ仕事にも対人関係にも、あるいはこの人生にも有意義に過ごしていける可能性を秘めているのです。
これをご覧のあなたも、「もしかしたら、自分も変われるかもしれない」と思った時がスタートラインです。
自己肯定感を高めるために必要なこと
❶等身大の自分を理解し、受け入れること
この思考が大前提となります。自分のことを受け入れることができなければ、他者を受け入れることや認めることができません。
等身大の自分を理解するためには、素直に自分のできることとできないこと、得意不得意を認識することです。
そして、ダメなところを改善する、不得意を減らしていくのではなく、できないところも全て含めて自分なのだと認識することが大切です。
シンプルなことですが、これが実はとても難しいんですね。私も非常に時間がかかりましたし、今でもまだまだ未熟だと感じるシーンもあります。
まずは何よりも、自分自身を受け入れること。現時点で完璧である必要はありません。
❷自己評価を軸に考えること
他者の評価に頼りすぎると、「自分はこんなに頑張っているのに!なんでこの人は褒めてくれないんだ!」という思考に陥りがちです。これも、自己肯定感が低い人にありがちなパターンですね。
ビジネスの世界において、他者評価という軸は非常に大切ですが、他者評価を活かすことができる人物は自己評価の軸が定まっている人のみです。
自分のことを正しく評価できない(受け入れられない)人が、他者からどんな評価を受けたところで、それは納得にも喜びにも繋がりませんし、モチベーションも芽生えにくいでしょう。
他者評価の世界で生きる人々は、まずは自身の行いを自分自身で評価してみてはいかがでしょうか。
横ラインにいる空想上の誰かと比べるのではなく、過去の自分と比べてどうなのか、何ができる様になりどんな成長をしたのか、今後自分には何が必要なのかを前向きに考え、習慣化しましょう。
たったこれだけで、自己評価を習慣にすることができます。
❸環境を見つめ直す
自己肯定感は環境に依存されてしまいがちです。全く褒められずに過ごす世界と、ちょっとした努力が褒められる世界とでは、圧倒的に後者の方が自己肯定感を高めることができます。
セルフイメージや習慣化を繰り返しても、自分を受け入れられずにいる際は、思い切って今いる環境を飛び出してみるのも一つの手段です。
もちろん、これを行うには勇気と決断力が必要です。自分のことを受け入れられない人がこれをやっても、ネガティブに考えてしまうかもしれません。
ですので、「逃げ」とか「負け」ではなく、一つの「手段」として、環境を変えることを受け入れてみましょう。
まとめ
自己肯定感は、いわゆる大人の悩みなのです。子供の頃は自己肯定感を育む段階であり、これが低い高いというように「自ら必要以上に誰かと比べる事」で悩みはしません。
しかし、人間は大人になるにつれて
「あいつよりも良い生活をしたい」
「もっとイケメンになりたい」
「自分は優秀で価値ある人間だと思われたい」
そんな感情が次第に大きくなります。
その結果、自己肯定感の高い人と低い人で差が生まれていくわけです。
これは才能や人格ではなく、考え方の傾向であり、正しい努力と工夫、そして具体的な行動によって変えることができます。
さらに、自己肯定感を高めることによって、モチベーションの向上、意欲的な行動、幸福を自覚した生活など、豊かな人生を歩むことにつながります。
しかし不思議なことに、多くの社会人は
「忙しいから」「めんどくさいから」「必要なさそうだから」
といって自分を見つめることすらできずにいます。
人生を好転させるカギは知識と行動です。本記事があなたの「気づき」のきっかけになれば幸いです。
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